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活動: Blog2

12/2(水)全体ゼミ 公開授業のリフレクション

  • あべさん
  • 2020年12月3日
  • 読了時間: 4分

更新日:2021年2月24日

 今回のゼミでは,あべが11月24日に行った公開授業(用水の単元の1時間目)の映像を見ながら,リフレクションをしました。まずなぜ公開授業を行ったのか,公開授業に向けてはどうだったか,公開授業はどのような感じだったかを説明していきます。

 公開授業を行った理由は,教職大学院の認証評価の対象に大島研究室が選ばれて,評価をしていただく委員の方が実習校に来てくださったためです。このような機会に僕が授業をするとは思ってもいなかったので,嬉しい気持ちと同時に不安な気持ちもたくさんありました。自分はICTを活用した授業ができるだろうか,自分はこの授業をするのにふさわしい人間なのだろうかという不安の方が大きかったかもしれません。

 公開授業に向けて,実習校の先生から社会科の授業を2単元分いただき,授業を実践することになりました。授業を実践すると,自分の授業力のなさ,子どもの見取りのあまさ,指示の曖昧さ,シミュレーション不足で臨機応変な対応ができないなど様々な課題が浮き彫りとなりました。毎日自分の力量不足に肩を落とし,このまま公開授業をできるのだろうかという思いも常にありました。更に,目の前の1時間1時間の授業の構想で精一杯となり,認証評価当日の公開授業の構想がなかなかできない状況にもなりました。

 そのような状況で僕を救ってくれたのは,大島先生やむらさん,その他のゼミ生でした。特にむらさんには,休日でも嫌な顔1つせず,zoomで多くの時間やりとりをさせていただきました。この恩は一生忘れることが出来ません。研究室の仲間に支えられ,なんとか公開授業の構想をすることができました。また公開授業直前には,大島先生から助言をいただいた授業のシミュレーションや模擬授業を繰り返しました。「この場面では子どものこのような動きが想定されるから,この手立てを取ろう」,「ICTの不調がないように細心の注意を払おう」など実際に関わっている子どもたちの姿を思い浮かべました。模擬授業はzoomを使って,大学時代の先輩に何回も付き合ってもらい,実施しました。そこでいろいろなことを指摘していただき,授業本番を具体的にイメージすることができました。ちなみに公開授業前日の夜はほとんど寝れませんでした(笑)。

 公開授業本番では,多くの参観者がいる中でしたが,緊張せず,落ち着いて授業をすることができました。授業前のシミュレーションや模擬授業があったから落ち着いて授業ができたのだと思います。子どもたちも今までにない集中力で,僕の拙い授業に全力で取り組んでくれました。特にGoogleマップで上越市の用水を探す場面やグラウンドを見て,昔の人が用水を掘る様子を想像する場面で子どもの生き生きとした姿が見えました。そして多くの方から,「授業よかったよ」というお言葉をいただき肩の荷が下りました。授業者は僕でしたが,ゼミ生全員が早い時間帯から実習校に来てくれて,授業の準備を手伝ってくれたり,授業時のICTの問題に対応してくれたりしました。大島研究室の力が集結して実現した授業であり,研究室の皆さんには感謝の思いでいっぱいです。

 さて,本題の公開授業のリフレクションですが,授業者の立場だと気づかないことを様々な角度から指摘してもらえました。「今の子の発言はこういうことを言いたかっただろうから,そこをもっと聞いてあげればよかったかもしれない」,「何のために班活動をするか価値の共有を行っていなかったから,班活動が停滞美味だった」,「Googleマップで用水を探す活動の時に,用水が見つからずに最後は自分の家を探して満足している子がいた」などです。僕がうまく授業が進んでいると思っていても,その空間には違う事実があることを再認識できました。また授業中の子どもの行動の1つ1つに意味があり,授業の良しあしは,教師の働きかけ次第で大きく変わると実感できました。例えば,今回の授業であれば,班活動をする前に,何のために班活動をするのか(目標),どんな方法で班活動をするのか(方法),この活動にはどんな価値があるのか(価値)についてきちんと教師が構想できており,インストラクションを子どもに行うことができているかどうかが授業の良しあしを決めるということだと思います。このような構想とインストラクションができていないと,子どもも班活動をやらされているだけになってしまいます。

 このように,リフレクションをすることで,公開授業を捉え直すことができ,次の実践に向けて注意することや意識することが見えてきました。このような経験ができるのもいつも支えてくれるゼミ生のおかげです。今度は僕が他のゼミ生に貢献できるように励んでいきたいと思います。


文責:あべさん


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