9/13(日) 日本教育工学会全国大会ポスター発表
- j20195547m
- 2020年9月18日
- 読了時間: 2分
更新日:2021年1月23日
9月13日に日本教育工学会全国大会ポスター発表を行いました。
発表テーマは
「英語の音読練習場面における「個に応じた学び」を目指した指導について」。

外国語の習得に音読は欠かせない学習法の一つですが、教室での音読練習に欠かせないモデル音声については、モデル音声の音源は「先生の肉声またはデジタル音源」をみんなで同時に聞きながら練習する、というスタイルが一般的です。しかしそのような音読練習では個人のペースに合わせた自由な練習は困難です。そこでこの研究では、自由に発音が聞けるタブレット教材を中心に、個別に音読練習ができる環境を準備した上で、学習者に音読練習を任せるとどのような学びが展開されるのかを考察しました。
初めてのオンラインによるポスター発表ということで、緊張感いっぱいで臨んだのですが、幸い、何人かの方が興味を持ってくださって、質疑応答や情報交換を行うことができました。
ある高校英語教師の方からは、生徒たちの根っこには、自分で練習方法を工夫していく力があるのだと思った、と感想をいただきました。私自身、音読指導をするたびに、作った流れに全員を「巻き込む、あるいは、乗せる」ことに執心してばかりいたのだなあと、この研究を通しての気づきがありました。また発音の学習として、音声だけで指導することの難しさと、カタカナの発音表記を使うことに対する抵抗感との葛藤についてコメントを頂きました。研究での児童の様子を説明し、モデル音声を「ホンモノの英語」、カタカナ発音表記を「発音の方法」と区別して捉え、カタカナ発音を本物の発音につなげるための橋渡し的な段階としてとらえている姿を紹介させて頂きました。
こんな風に、現役の先生からも研究を見てもらえて、このような情報交換ができたことは、少しは自分の研究が、誰かに違った視野を提供するきっかけになったような気がして、嬉しく思いました。
さらに身を引きしめて、この研究の意義を明確にしていきたいと感じます。
終わってみればあっという間の約70分間でした。自分の発表を契機に、新たな仲間の方々とつながることができたことがこんなにもうれしいことだとは想像していませんでした。
このようなチャンスを与えてくださった先生、そして協力してくれた仲間のみんなに感謝します。ありがとうございました。
(むらさん)
Comments